東北・関東大震災レポート その25

東日本大震災、被災者、関係者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。
福島第一原発事故への対応の上に神様の守りが、ますますありますように祈ります。


形よりも、本質をめざして — 第8回チア東北サポートを終えて

チア東北サポートでは、24名の有志が、恵まれた時を過ごしました。釜石では、私たちが物資サポートに向かった駐車場に、10枚あまりの大漁旗が掲げられ、僕たちを待っててくれました。それ見た瞬間、涙が出ました。「1年半経って、何てすごい絆が与えられたのだろう!」
今回も、大船渡、釜石、陸前高田、仙台市宮城野区、若林区、、、、6日間、物資配布や泥かき・壁はがしにと、まわらせていただきました。それぞれの地で、僕らは、神様に、そして、被災地のみんなに、これほど愛されていたのか、、、と感動しました。
この1年半、感謝なことに、心を開いてくださる「顔見知り」が増えていきました。今回は、さらに、その輪を、神さまが広め、深めてくださいました。「私たち、来させていただくのが、もしかすると、今回が最後になるかもしれません。私たちのチア・マガジン、今回、初めて持ってきました。皆さんとの出会い、私たちや聖書のこと、ボランティアの背景のこと書いてます」と紹介し、置きました。ほとんどの皆さん、喜んで持っていってくれ、というか、「私もほしいです」ともらいに来てくださり、びっくりしました。

大漁旗

大漁旗とお煮しめと虹の架け橋と

釜石で、私たちの歓迎に掲げられた、青、赤、黄、オレンジと、色鮮やかな大漁旗。畳2畳分ぐらいある、大きな旗10枚あまりが、いつも物資を配給する浜町の駐車場の上にロープが回され、所狭しとつり下げられていたのです。鯉のぼりか、運動会の万国旗か、映画の「黄色いハンカチ」みたいに、青空の下、風に大きくたなびいているのです。いつもの会場に近づいたバスの中で、皆で祈り、顔を上げると、窓からそれが見えて、「うわ!」と思い、「すごい歓迎だ!!」とわかって、涙が出てきました。後で聞くと、被災者の皆さんは、私たちを迎えるために、駐車場の草刈りをし、また、お煮しめやおにぎりを握って、ある人は会社を休んで、待っていてくださったのだそうです。「駐車場、この前まで草ボウボウだったんだー。でも、チアのみんなに申し訳無いって、一生懸命、草、刈ったんだよ」「今日は会社、休んだの。朝早くから、お煮しめ作ったんだよー」と、笑顔。何ということでしょうか。
いつものように、皆にあいさつをし、野菜や果物、生活物資、衣料品等を配りました。私たちも入れて、約80人、わいわい賑わう中で、話しが盛り上がる場面が多々、ありました。「前にも来てくれたよね。私、目がほとんど見えないの。でも、声を聞いてわかったよ。前に、お母さんと来てくれたでしょ。大きくなったねー」「私たち、手紙、交換してたの。また、会えた。うれしい」「ご自宅まで運んでほしいということで、行ってきました。震災の時の話しとかいろいろしてくれて。上がっていきなさいって言って、ジュースももらって」…。
一段落した後で、駐車場の一角にブルーシートを敷き、お花見かハイキングみたいな感じで、準備してくださったお昼ご飯を食べました。BGMは、釜石音頭です。食前の祈りということで、イエス様に、浜町の皆さんへの感謝と祝福のお祈りをみんなでして、お昼ごはスタート。「すっごい、おいしい!」「このお煮しめ、どう作ったんですか。作り方を教えてください!」。会場では、別れの風船が約40個、準備されていました。お別れのことばをマジックで書くという企画。T会長さんの、心のこもった演出です(^^)。20個ずつ束になった風船、青空のかなたに飛ばされて間もなく、取材に来ていた地元のTV局のディレクターさんが、「あ、空に虹が架かっているよ! 風船の向こうだよ」と教えてくれました。「希望の虹」、「神様からの約束の虹」という感じで、とても感動でした。今回で、一区切りとお伝えして、向かいましたが、「また、導かれる時に来ますね」「ぜひ!」と言って別れました。(当時の様子の一部を地元のTV局が10分ほど、レポートしてくれています。チアHPでどうぞ。[www.cheajapan.com])

最後の漁具店の閉店と土鍋

その後、B漁具店を訪ねました。ご主人を津波で失いながら、「釜石、最後の漁具店」として経営していたBさんです。4軒のうち、3軒は津波で流されていました。でも、その最後の漁具店も閉じられることになったことをニュースで知りました。
昨年6月の第3回チア東北の時、牡鹿半島の漁師さんたちの港のがれき処理を手伝う時、「今、何が必要ですか」と伺った時に、求めてくれた物資の一つが、魚網を切るための特別なナイフでした。東京やインターネットでは見つからず、釜石・浜町のT会長さんに相談して、連れて行ってもらったのが、Bさんのお店でした。「ありますよ」と言って、探し出してくれて、とても喜びました。奥さんは亡くなったご主人のことを話してくれました。まず、奥さんを避難させ、その後、店のシャッターを下ろしにいったご主人が流されてしまったいきさつです。「仕方ない。これも定め、あきらめるしかないと思って」と聞き、胸が痛かったです。果物や野菜、そして聖書等を持っていくと、「ただでは絶対に受け取れない」と3000円くれたり、私たちの次のボランティア先(陸前高田)の人へどうぞと、立派な出刃(デバ)包丁をくれたり、、、。背筋がすっとし、ぴりっとした女主人の気概を感じて、これは受け取るしかないと思い、3000円を、お気持ちと共にもらって帰ったりしました。雰囲気が、亡くなった私の祖母の若い時に似ている方です。その後も何度か訪ね、「牡鹿半島の漁師さんたちも、陸前高田の皆さんも、すごく喜んでました」と伝えたりもしました。
そんなBさん、どこかに行ってしまう前に、もう一度、会いたいと思って訪ねました。今回は、店を閉じる、、、ということで、建具屋さんやいろんな方が来ておられる時でした。予約無しで行って、会えたので、とてもうれしく、Bさんはやっぱり、「ただでは受け取れない」と言って、「これ、みんなで食べたりする時に役に立つのでは、、、」と土鍋を持ってきてくれました。「2セット持ってって」とおっしゃるものの、あまりにも立派な土鍋なので、「1つでうれしいです。ありがとうございます」と1つ、受け取りました。でも、ちょっと寂しそうでした。後で考えて、もしかして、店を閉じるということで処分しなければならず、2つもらった方が喜ばれたのかな、、、と思いました。「写真撮っていいですか」と聞くと、「え、写真撮ってくださるの?」と笑ってくれて、送り先の仮設の住所もくれました。とにかく、Bさんとも、心の絆が与えられたみたいで、これもうれしかったです。

 具合、あんまり良くないの… 陸前高田・仮設住宅にて

陸前高田の仮設住宅はCさんがいつも窓口になってくれています。Cさん、「具合は、あんまり良くないの」とのこと。そんなCさんへの励ましになれれば、、、って祈りつつ、物資の支援をしました。いつも、服探し、最後まで楽しそうにやってるので、とても感謝でした。「バスで飲んでって」とCさん、みんなの分のジュースを差し入れてくれました。

やさいしゃぶしゃぶ

野菜しゃぶしゃぶ…仙台・宮城野区

宮城野区では、サマリタンズ・パースの皆さんからの支援要請を受けて、泥かきや壁はがし、掃除等に向かいました。家主のD夫人は、24人のホームスクーラーたちの働きをとても感動してくれていました。お昼の頃から、「Dさん家族に祝福がありますように」と祈り終わると、涙を流しておられました。ご主人と3家族ほど共同で、レタス等を中心としたハウス野菜の復興農場を起業しておられました。翌日の昼は、そのE復興農場で取れたてのベビーレタスやチンゲン菜とか持ってきてくれ、野菜しゃぶしゃぶを24人に、もてなしてくれました。これも、すごくおいしかったです。

また来てくれたらうれしいな!… 仙台・若林区

7度目になる若林区でも、今日は、暑いでしょう、、、と、E専務、製材所の中に、交わりや物資の配布場所を提供してくれ、G社長は、「また、来てくれたらうれしいな。来てくださいよ。みんな楽しみにしてるから、、、」と私たちを励ましてくれました。今回は、果物・野菜・日用品や服に加えて、一昨日、昨日と出会って作業した宮城野区のE復興農場からも、野菜を仕入れました。また、いつもサポートしてくれている明泉学園の衣服も、若林区用にも、新たに確保して持ってきました。去年、50人あまりで、必死に泥かきをしたG社長の古い大きな家とかも、少し改築が進み、その様子も見れたこともうれしかったです(流された機材は、10億円あまりとのことだったし、30名近くスタッフがいた会社も20人数名、解雇せざるをえず、大変な中です)。でも、今、少し元気そうで、良かったです。「ここらのみんなは、キリストさんにずいぶん、感謝してるんだ。うちは、商売してるから、頼まなかったけど、みんな家を直してもらったりね。チアの皆さん、こうして顔見せてくれて、また、いろいろと必要を考えて持ってきてくれたり、ボランティアしてくれたりね、、、本当に感謝してるんだ、、、」

宇都宮伝道

夏期特別伝道チーム…宇都宮

それから宇都宮に向かい、鬼怒川沿いのキャンプ地に泊められたキャンピングカーで1泊、いつものチルミニ・スタッフの皆さんらの夏期特別伝道チーム、60名あまりの皆さんに合流させてもらいました。夜の川で泳いだり、交わりの時を楽しんだり。翌日は、いよいよ、パンフレット配りを行いました。福音のパンフレットを多くの皆さんがにこやかに受け取ってくれ、とても感謝でした。中には、きれいな着物を着た女性が家から出てこられて、「私も聖書、もらっていいですか。その道の者ですが、、、」と聖書とパンフレットをもらっていかれたり、「子どもの頃にもらったのを覚えています。また、もらいますね」と受け取っていかれる方もおられました。

テーマの達成! 本質に目を向け、 心から、仕える!

さらに、うれしかったことがあります。今回は、8回目ということで、特別なテーマを持っての6日間でした。「形よりも本質を!」はチアのモットーでもありますが、表面的にではなく、本質で悔い改め、仕え、成長していこう!が、テーマでした。そのテーマを毎日皆で確認し合い、祈りつつ、見事、達成して帰ってこれたことです。これまでの7回、それぞれ、すごい奇蹟の連続でした。ボランティア自体は、素晴らしい、感謝と感動の働きでした。後半も、ボランティア活動は立派に行っていましたが、でも、それも日常化していくなかで、いくつか反省点が生じていました。被災地の表ではなく、たとえば、バスの中とか、部屋に帰ってからとか。第7回の時(今年2月)には、宿に戻ってから、3時間あまり、皆で話し合うこともありました。そのまま、楽しく帰ってくる選択もありましたが、せっかく神さまが集めてくれたチームなので、課題をしっかりとらえ、育てて行こうという思いからです。良い子になろうということではなく、裏表なく、本質、自分の心の内側を見て、悔い改めつつ、赦しをもらい、本来の目的を目標に、神さまや人に、心から仕えていこう、祈っていこうという願いのためです。
第7回の期間中、5−6回、注意が続いた参加者の1人、Iさんは、リーダーチームで相談し、午前5時の新幹線に乗って、仙台から東京に帰されることともなりました。このことはみんなにとって辛い出来事ですが、それから5ヶ月経って、僕も含め、本人もご家族も、まわりの人々も良かった、、、と思うことに変えられていきました。親御さんからは、「最初はショックだったけど、そうしてもらって良かった。良い機会が与えられた」、本人も「友達依存症的なところがわかって、これじゃいけないと気づいた。良かったと思ってる」と話してくれたり、他の人々からも「すっきりした感じがあって、成長したと思う」ということとなりました。
3時間のミーティングでは、Iさんだけでなく、10数人、これはどうか、、、という点について、具体的に話し合いました。聖書に、「あからさまに責めるのは、ひそかに愛するのにまさる。憎む者がくちづけしてもてなすよりは、愛する者が傷つけるほうが真実である(箴言 27:5、6)」の思いから、そして、もちろん、裁くためではなく、愛するが故にです。無責任に、あるいは思慮なく、未熟な点を指摘するというわけではなく、神さまに知恵をえられることを祈りつつです。また、何より、自分自身が悔い改め、赦しを神さまに求めつつです。

                                        チア・にっぽん

                                          稲葉 寛夫



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